どもども、つれつれ丸です。
今回は、エリアトラウトにおける、
エステルラインの特徴と使い分け
について書いてみたいと思います。
エリアトラウトに使用するラインは
- ナイロンライン
- フロロカーボンライン
- エステルライン
- PEライン
がありますが、
どのラインにどんな特徴があるのか知っておいた方が釣りの幅も広がります。
そして、ラインを変えるだけで、
釣れる魚は増えることはもちろん釣りの快適さにも影響が出てきます。
そんな奥深いライン選びですが、今回はエステルラインにスポットをあてていきます!
皆さんのライン選択の参考になれば幸いです。
エステルラインの特徴
まずは、エステルラインの特徴をまとめてみましょう!
エステルラインの特徴を知ることで
自分なりの使い方、使いどころも考えられるようになります!
ラインの伸びがとても少ない
まず、エステルラインの大きな特徴は
ラインの伸びがとても少ないことがあげられます。
最も伸びないラインがPEラインですが
その次に伸びない素材となっています。
水より重い比重1.4
次の特徴としてあげられるのは、
比重が約1.4程度と水より重たい特徴があります。
これは、フロロカーボンラインの次に重たいラインで
水に沈みやすく、水中でラインが直線になりやすい性質があります。
吸水性も無く紫外線にも強い
ナイロンラインのような吸水性は無く、
水中に付けておいても劣化しにくい特徴があります。
また、紫外線ダメージにも強いので保管中に劣化してしまう心配も少なくて済みます。
価格はやや安め
エステルラインは、ナイロンラインより高く、フロロカーボンラインより少し安いぐらいの価格で販売していることが多いです。
安いものではナイロンと変わらない物まで有りますね!
コスパ良さげです。
さて、ここまでエステルラインの特徴をお話してきましたが、
エリアトラウトで使用する場合にこのエステルラインの特徴にどんなメリット、デメリットがあるのかまとめていきます。
エリアトラウトにおけるエステルラインのメリット
感度が抜群に良い
まずは、エステルライン最大のメリット
感度がとても良いことがあげられます。
個人的には、総合的に見てエステルラインがもっとも感度に優れたラインだと思っています。
その理由は、
特徴でもあげた伸びがとても少ないこと
水に沈みラインが水中で直線になりやすいこと
この2つの特徴がお互いに作用しあって抜群の感度になっています。
とても小さな当たりでも、しっかり手元に伝わってきますし、
スプーンの動きまで手元に伝わってくる感度!
視覚的情報に頼れないマッディーなエリアでは、
この感度から得られる情報が多くを占めるので、特にエステルラインが活きてきます。
軽い力でもフッキングする
2つめに上げるメリットとして、
軽い力でフッキングする
ことがあげられます。
これも
ラインが伸びない
水中でラインが直線になりやすい
この2つの特徴の恩恵です。
まず、ラインの伸びが少ないため
引っ張った力がロスせず針に伝わりやすいこと。
そして、ラインが弛んでいないため余計なラインが出にくく
ロッドを少し動かすだけでフックがしっかり魚の口を取らえてくれます。
こういった理由から、
マイクロスプーンなどで使用する、XUL(エキストラウルトラライト)の柔らかいロッドでもしっかりフックを貫通させることが出来ます。
こういった、柔らかいロッドとの相性がいいですね。
風に強い
比重が重たいこと
ラインの強度も強く、細い号数でも引っ張り強度が確保できること
この2つから風に強いというメリットが出てきます。
同じく、比重が重いフロロカーボンラインがありますが、
個人的には、フロロカーボンよりエステルラインの方が風が吹いても扱いやすいと感じます。
その理由は、おそらくライン線径の細さ。
フロロカーボンと比較して、エステルラインの方が同じ引っ張り強度であれば、細いラインが多いです。
この、ラインの細さのおかげで 風の抵抗が抑えられているため扱いやすい!
飛距離もフロロカーボンより出やすい
ラインの軽さと細さの恩恵で
フロロカーボンラインと同じ強度で比べると飛距離は伸びます。
ナイロンラインと比較すると、同じぐらいの印象です。
飛距離が出るということは、軽いルアーが投げやすいということで
マイクロスプーンで使用するときにメリットが出やすいですね。
さて、ここまでメリットを並べてきましたがエステルラインにはデメリットも結構あるのでまとまて行きます!
エステルラインのデメリット
ライントラブルが起こりやすい
まず、1つめにデメリットは、
ライントラブルが起こりやすい
個人的には、扱うラインの中では一番トラブルが起きやすいと感じています。
理由としては、ラインが硬いため、スプールに馴染みにくくキャストした時にぴょん吉ができやすい。
また、糸ヨレにも弱くドラグを出しながらファイトするとラインに糸ヨレが発生して
そのあと、ライントラブルが発生することが多いです。
エステルラインは、このトラブルが最も多いラインです。
扱う場合は、キャスト時の巻き始めで必ず指で押さえてラインテンションを掛けて巻き取りを開始をすること比較的トラブルを抑えられます。
また、糸ヨレ防止機構が充実したリールを使用するのがおすすめです。
突然ラインブレイクする
次のデメリットは、
突然限界点を迎えてラインブレイクしてしまう。
これは、伸びが少ない特徴で発生するデメリットですが、
伸びが無いため、引っ張られた時
もう限界っ!
という感覚が得られず突然ラインブレイクすることがあります。
また伸びにより溜めが無いため瞬間的なテンションに弱い傾向があります。
なので、ある程度ラインがなめらかに出てくれるドラグ性能に優れたスピニングリールでの使用が望ましいです。
リーダーが必要
これも大きなデメリットですが、
リーダーシステムを組む必要がある。
これは、先ほどあげた
瞬間的な負荷に弱いこと
結束強度が出にくい特徴
これをを補うため、リーダーを組んで使うことが多いです。
この、リーダーをセットするのが、初心者には面倒くさいかったり、よくわからないといったデメリットになります。
確かに、釣りをしている最中にリーダーを組むのは正直面倒。
でも、直結で使うとラインブレイクによるルアーロストが増えるためおすすめ出来ないです。
慣れると、速く結べるし
リーダーをどれぐらいの長さ付けるか、
フロロカーボンにするか、
ナイロンにするか
など色々な選択が出来るので、リーダーシステムは個人的にはそこまで苦になりません。
これは、意見が分かれそうなところですね。
さて、ここでメリットとデメリットが出そろいまいしたが、
意外とデメリットも多いことが分かってもらえたと思います。
でも、そのデメリットよりもメリットの恩恵が多いのがエステルライン。
では、次は個人的なエステルラインの使い方を紹介していきます!
エリアトラウトにおけるエステルラインの使い方
マイクロスプーンのメインラインに使用
エステルラインの特徴がもっとも活きるのは
マイクロスプーンで使用することです。
その理由としては
- 1g未満の軽いスプーンもキャストしやすい
- マイクロスプーンの泳ぎも手元に伝わる感度
- ショートバイトもしっかり感じることが出来る
- 柔らかいロッドでもしっかりフッキングできる
1度エステルラインを使用したら、
マイクロスプーンにおいては他のラインが使えない!
というぐらい、抜群の使いやすさです。
ライントラブルは起こりますが
それ以上に、圧倒的な感度で釣りが楽しくなります。
エステルラインの太さは、0.2号~0.3号ぐらいが
トラブルの少なさや、キャストのしやすさ、強度のバランスが良いです。
0.4号まで太くすると、マイクロスプーンでは使いにくいですね。
リーダーはフロロの1.5ポンド~2ポンドぐらいがバランスが良くオールマイティーに使えます。
表層をマイクロスプーンで引き波をたてて巻きたい場合は
ナイロン2ポンドでリーダーを組むこともあります。
リーダーの長さは、1m(矢引)ぐらいを基準にして組むことが多いです。
エリアトラウトにおけるエステルラインの特徴と使い分けまとめ
さて、エステルラインについて少し深堀してみましたが、いかがだったでしょうか?
今回紹介した、マイクロスプーンで使用するほかに
放流魚狩りに使用する方もいたり、
ボトムバイブレーションや、ボトムダート系に使用される方がいたり、
エステルラインの使い方は、まだ発展途上だと思っています。
実際にエステルラインを使用してみて、ここで上げた特徴を実体験して感じとり、自分なりの使い方を編み出してみてください!
ではまた!
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今回の記事では触れていませんが、ラインカラーはとても重要です。
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